PinS 2019 スタートしました。

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「プロフェッショナル・イン・スクール プロジェクト(通称:PinS)」は、富岡町立第一小中学校を舞台に、各界のプロ、特にアーティスト/芸術家、建築家、音楽家、職人などクリエイティブな職種の人が、「プロフェッショナル転校生」として、教室を「仕事場」としながら子ども達と生活を共にし、作品制作をする機会として2018年に始まりました。

滞在制作を軸としたアーティスト・イン・レジデンスとも捉えられるこの活動は、学校という場所で、「教えない教育」を念頭に、知識や指導を過剰に許容したり、大人が教えすぎないことで、子供の観察・洞察力、そして彼らが持つ本来の発想力を能動的に見出す機会となることを願って活動しています。

今年度は、油絵画家の加茂 昂(かも あきら)が入学します。彼の仕事場は、校舎一階部分にある校⻑室の隣の教室で油絵画の作品を制作します。ここは、地域の方が集まり、給食をとる場でもある多目的スペースとも隣接しているため、必然的に様々な立場の人の交流が生まれる学校のリビングルーム的な空間でもあります。

2019年の新たな試み

NPO法人インビジブルは、富岡町と包括協定を結び、「コミュニティの拠点となる学校」づくりに取り組んでおり、今年度から、地域コミュニティへのつながりに寄与する「プロフェッショナル転校生」 を迎える活動も新たにスタートします。その転校生として、現代美術家の宮島達男(みやじま たつお)を迎えます。宮島は、2017年より行なっている「時の海-東北」の作品制作を中心に、富岡町⺠、富岡第一小中学校に通う児童・生徒と共に、数回にわたりワークショップを開催します。また、この機会を通じて、「その道のプロ」との交流やプロの技に直接触れることで、子ども達の視野が広がることを目的としています。

昨年に引き続き、場所特有の個性を生かした富岡町の未来を描くためにも、既存の枠の外で物事を考えることを得意とするアーティストやクリエイティブな思考を持つ人たちが関わることは必要不可欠だと考え活動を続けていきます。

活動概要
期間:2019年8月〜2020年3月
場所:富岡町立第一小中学校、富岡町文化交流センター学びの森
主催:NPO法人インビジブル
共催:富岡町教育委員会
協力:富岡町、ふたばいんふぉ/平山勉


参加アーティスト

加茂昂

1982年東京生まれ。東京芸術大学美術研究科絵画専攻修了。3.11後、「絵画」と「生き延びる」ことを同義に捉え、心象と事象を織り交ぜながら「私」と「社会」が相対的に立ち現われるような絵画作品を制作する。主な展覧会は、「境界線を吹き抜ける風」LOKO gallery(東京/2019)、 「追体験の光景」原爆の図丸木美術館(埼玉/2018)、「星座を想像するようにー過去、現在、未来」東京都美術館(東京/2019)「その光景の肖像」つなぎ美術館(熊本/2017)、「風景と肖像のあいだ」island JAPAN(東京/2017)、「追体験の絵画」広島芸術センター(広島/2017)、「土に死を生ける」 橘画廊(東京/2016)、「対馬アートファンタジア2016」(⻑崎/2016)、「航行と軌跡」国際芸術センター⻘森(⻘森/2015)、「VOCA展2015」上野の森美術館(東京/2015)、「Wall Art Festival 2014」アシュラムスクール(インド/2014)、「醤油倉庫レジデンスプロジェクト春会期」瀬戶内国際芸術祭2013・小豆島醤油倉庫(香川/2013)、「【絵画】と【生き延びる】」island MEDIUM(東京/ 2012)、など。

20141120 at Lisson Gallery Milano by the gallery

宮島達男

現代美術家。東京藝術大学大学院修了(1986年)。1988年ヴェネ ツィア・ビエンナーレ、新人部門に招待され、デジタル数字を用いた作品で国際的に注目を集める。以来、国内外で数多くの展覧会を開催。世界30カ国250か所以上で作品を発表している。1997年ジュネーブ大学コンペティション優勝。1998年第5回日本現代芸術振興賞受賞。1998年ロンドン芸術大学名誉博士授与。

2006-2016年 東北芸術工科大学副学⻑。2012-2016年 京都造形芸術大学副学⻑。代表作に「メガ・デス」など。また、⻑崎で被爆した柿の木2世を世界の子どもたちに育ててもらう活動、「時の蘇生・柿の木プロジェクト」も推進している。

http://tatsuomiyajimastudio.com