インビジブルについて
見えないものを可視化する
インビジブルは、「invisible to visible(見えないものを可視化する)」をコンセプトに活動するNPO法人です。
私たちは、福島と東京という、対照的でありながら分かちがたく結ばれた二つの地を行き来し、アートプロジェクトを展開しています。東日本大震災と原発事故という複合災害を経験した福島と、日本の中心である東京。この両地を往来しながら、アートと創造性の力を用いて、日常で見落とされてきた問いや感覚に光をあて、しなやかな社会・制度・コミュニティの可能性を模索することを試みます。
なぜ、福島とともに歩むのか
福島という地は、いま最も「レジリエンス(しなやかな回復力)」を必要としています。「復興」を単に「元に戻すこと」として捉えるのではなく、それを越えた先の未来を描くためには、前例のない挑戦を続けなければなりません。この地での実験とそこから得られる課題を世界へ、そして後世へと発信していくことは、現代を生きる私たちの重要な責務であると考えています。
完成ではなく、プロセスに宿る「思考」
私たちが取り組むプロジェクトの目的は、単に作品を完成させることだけではありません。 作品を「つくる」プロセスにおいて、日々の営みを新たな視点で捉え直し、試し、学び、異なる他者の声に耳を傾けること。変化し続ける現実の中で思考を止めないこと。その積み重ねこそが、より良い未来をたぐり寄せる唯一の道だと信じているからです。
不確かな時代に、社会の輪郭を探る
複雑で答えのない現代において、私たちは地域や世代を横断し、交差する視点や感覚をひらいていきます。時には間違えることもあるかもしれません。しかし、その都度それを認め、訂正し、更新し続けるしなやかさを大切にしたい。 他者との関係性の中で立ち上がる微かな気づきを頼りに、私たちは対話と共創を重ね、まだ見ぬ社会のかたちを探究し続けます。
インビジブルがプロジェクトを開発し、判断する上での指標となる行動指針です。
私たちはアートを触媒に、見えないものを可視化し続けることで、社会を動かす小さな変化を生み出すことを試みます。
1. 日常にこそ、アートがある
創造性は、誰もが持っている平等な能力である。
私たちは、想像力や創造性は特別な誰かのものではなく、あらゆる人が備えているとても平等な能力だと信じています。だからこそ、アートを遠い存在にするのではなく、より日常生活の一部として溶け込んでいくような活動を追求します。
2. アートを「触媒」に、問いを立てる
既存の枠組みを超え、新たな視点から計画する。
社会が抱えるさまざまな課題に対し、既存の考え方や固定観念をそのまま受け入れるのではなく、アートを「触媒」として介在させます。そこに新たな「問い」を立てることで、物事を見直し、変化のきっかけとなる企画や活動を設計します。
3. 違いを尊重し、対話から社会に深く関わる
多様な個性をかけ合わせ、コミュニティと共創する。
異なる資質・経験・能力を持つ人々が交差することで、初めてプロジェクトは動き出します。私たちは一人ひとりの違いを尊重し、多様な関わり方を可能にする「コミュニティ・エンゲージメント」の手法を取り入れ、深い対話を通じてプロジェクトを社会へと実装していきます。
大切にしていること
法人名
NPO法人インビジブル
住所
東京本社|104-0061 東京都中央区銀座1-22-11 銀座大竹ビジデンス2階
福島支社|979-1308 福島県双葉郡大熊町下野上清水230 大熊インキュベーションセンター
設立日
2015年7月2日
事業内容
・都市や地域が持つ可能性や顕在化されていない課題発見のためのラボ事業
・企業や行政と共にアートを触媒に課題解決を目指すパートナーシップ事業
・年齢や国籍を問わず、個々人の創造性を向上させるための教育事業
・その他目的を達成するために必要な事業
法人概要
活動報告書
メンバー
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山本曉甫
理事長
東京都生まれ。立命館アジア太平洋大学在学中よりNPO法人BEPPU PROJECTに携わり、公共空間や商業施設などでアートプロジェクトの企画運営を担当。2015年にNPO法人インビジブルを設立。女子美術大学非常勤講師(東京、2016〜2022)
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赤司展子
理事
東日本大震災・原発事故からの再興に取り組む福島県双葉郡の教育復興プロジェクトに携わったことをきっかけに、教育のあり方や、好奇心や想像力への関心を高める。一人一人が違いを認め合いそれぞれの創造性を発揮できる社会を目指し、教育の多様化を進めるためWe-Steinsを設立。早稲田大学商学部卒業後、総合商社、インテリア企画販売会社勤務を経てPwC Japanにて事業再生や新規事業開発に従事し、幅広い分野での事業企画やプロジェクト推進の経験を持つ。ウィーシュタインズ株式会社代表取締役。横浜学校支援ネットワーク理事。福島県富岡町学校支援コーディネーター。
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大高健志
理事
早稲田大学政治経済学部卒業後、’07年外資系コンサルティングファーム入社。戦略コンサルタントとして、事業戦略立案・新規事業立ち上げ等のプロジェクトに従事。その後、東京藝術大学大学院に進学。制作に携わる中で、 クリエイティブと資金とのより良い関係性の構築の必要性を感じ、’11年にクラウドファンディングプラットフォーム『MOTION GALLERY』設立。以降、50億円を超えるファンディングをサポート。2015年度グッドデザイン賞「グッドデザイン・ベスト100」 受賞。MOTION GALLERY代表/さいたま国際芸術祭2020キュレーター/映画プロデューサー
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曽志崎寛人
監事
埼玉県出身。慶應義塾大学商学部卒業。商社勤務を経て、アクセンチュア株式会社へ入社。
シンガポール、フィリピンなど国内大手企業の海外支社向けに、ITシステムの導入はじめ、各種プロジェクトに従事。2018年に合同会社Submarineを設立。「対話と向き合い、未来を作る」音声コンテンツ制作プロダクション PROPO.FM を運営中。形のないモノを媒介に、人と人とが想像力を働かせ、関係性を築いていく。目に見えない「声」の持つ可能性を探求すべく、音声を通じたマーケティングに向き合う。 -

日向志帆
社会教育士
2001年生まれ。山形県山形市出身。東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科卒。
大学時代に東日本大震災以降の教育プログラムに関心を持ち、宮城県気仙沼市など東北太平洋沿岸部へ足を運ぶ中で、福島県富岡町の「PinSプロジェクト」を通じて、町内のこどもたちと出会う。
福島の現状や人々の生き方に触れる中で、人々の生き方や町の今に触れる中で、自らも歩みを重ねるように成長したいと感じるようになり、2024年から富岡町で暮らしはじめ、大学卒業後に入社。
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新井優希
フリーバックオフィサー
1993年、埼玉県生まれ。京都造形芸術大学アートプロデュース学科にて、アートプロジェクトや展覧会運営、アーティストのマネジメントを学ぶ。卒業後、「アッセンブリッジナゴヤ2017」のアートアシスタントとして1年間勤務。アートプロジェクトの制作運営に奔走する日々を送る。その後、鳥取のゲストハウス「たみ」にて、カフェ・宿のマネージャー/バックオフィサーとして、4年間勤務。訪れては去っていく旅人の時間に寄り添い、周辺に住むゆかいな人たちと共に、人と自分に向き合ったりしながら暮らした。
2022年に北海道に拠点を移し、フリーランスのバックオフィサー(経理・労務)として独立。現在は主に文化芸術業や宿泊/飲食業での現場経験を活かし、それらに携わる中小規模法人・団体のバックオフィス業務を受託。