PINSプロジェクト/Professionals in School Project

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プロフェッショナル・イン・スクール プロジェクト(通称:PINSプロジェクト)は、2018年4月、東日本大震災・福島第一原発事故から7年ぶりに再開した福島県双葉郡富岡町に富岡町立小中学校を舞台に、各界のプロ、特にアーティスト、建築家、音楽家、職人などクリエイティブな職種の人が、「プロフェッショナル転校生」として、教室を仕事場としながら子供達と学校生活を共にする機会です。「教えない教育」を念頭に、知識や指導を過剰に許容したり、大人が教えすぎないことで、子供の観察・洞察力、そして彼らが持つ本来の発想力を能動的に見出す機会となることを願っています。ちなみに仕事場は校長室の隣にあり、また地域の方が集まったり、給食をとる場でもある多目的スペースとも隣接しているため、必然的に様々な立場の人の交流が生まれる学校のリビングルーム的な空間となっています。小中合わせて20人ほどの、再出発したばかりのこの学校を拠点に、場所特有の個性を生かした富岡町の未来を描くためにも、既存の枠の外で物事を考えることを得意とするクリエイティブな思考を持つ人たちが関わることは必要不可欠だと考えます。

NPO法人インビジブルは、4年ほど前から福島県双葉郡のふるさと創造学サミットのアドバイザーとして双葉郡に関わり、昨年、富岡町教育振興計画検討委員会(通称:富岡町のまなびを考える会)の委員長を務めた経緯があります。そして2018年8月、富岡町との包括連携協定を交わしました。今後も富岡町と連携をしながら「コミュニティの拠点となる学校」づくりを目指します。

プロフェッショナル転校生(2018年4月〜11月)

転校生第1号は大工棟梁・林敬庸さん。震災前に防風林で倒れた樹齢350年ほどの黒松の存在を知った教育長が、再開の「証し」、そして未来に繋げるシンボルとして、この木材を活用した大きなテーブルをつくりたいという思いから、定期的に滞在しながら制作を行いました。子供達は、最低限の専門的な指導を受けるとともに、本物の技術や知恵、仕事に対する姿勢に触れていきます。

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プロジェクトパートナー: 富岡町

ディレクション: 菊池宏子(インビジブル)

プロジェクトメンバー(転校生): 林敬庸(大工)

アーティスト ナイトアウト/Artist nightout

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六本木アートナイト2016では「六本木のB面」と題し、六本木アートナイトの華やかな夜の裏側にある日常の生活に目を向けた3つのプログラムを企画しました。そのひとつが異なるジャンルの専門家が登壇し鼎談を行うトークイベント「アーティスト ナイトアウト」。夜の六本木に合わせたカジュアルな雰囲気で行われ、「彼方・未来について話をしよう」、「地球や宇宙について話をしよう」、「身体の拡張について話をしよう」という3つのテーマを設定し、異なるバックグラウンドを持つ専門家が芸術祭に合わせカジュアルにトークセッションを実施しました。六本木のイタリアンレストランで開催され、登壇者と参加者の距離が近い賑やかなプログラムとなりました。

「彼方・未来について話をしよう」
青江覚峰(湯島山 緑泉寺 住職)、齋藤精一(ライゾマティクス代表取締役社長)、関野吉晴(探検家/人類学者/外科医)

「地球や宇宙について話をしよう」
新井真由美(火星研究家/キュレーター)、芹沢高志(P3 art and environment 統括ディレクター)、蓮沼執太(音楽家)

「身体の拡張について話をしよう」
小林幸一郎(フリークライマー/NPO法人モンキーマジック代表理事/視覚障害リハビリテーション協会理事)、ドミニク・チェン(起業家/情報学研究者)、森山未來(ダンサー)

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クライアント: 六本木アートナイト実行委員会

企画: インビジブル

モデレーター: 菊池宏子(インビジブル)

写真撮影: 加藤甫

問ひ屋プロジェクト/TOIYA PROJECT

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「問ひ屋プロジェクト」は、2017年7月〜2018年3月まで群馬県高崎市にある日本で最初の卸商業団地「高崎問屋街」50周年記念事業の一環としてスタートした、アーティストと問屋街の人々の間で生まれた対話や信頼関係を基に築きあげるプロセスを重視した参加型アートプロジェクトです。

鎌倉時代に起源を持つ「問ひ屋」。それは、売り手、買い手の間でその問いかけを積み重ね、解決させて成り立つ商いであり、問屋(とんや)は、問い屋(といや・とひや)が江戸時代になって転じた言葉です。私たちは、問屋という言葉の成り立ちを参照しつつ、「問い」という行為がきっかけとなり新たな価値を創造することこそが未来の資産になるという思いを込めて「問ひ屋プロジェクト」と名付け、プロジェクトを実施しました。

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クライアント: 高崎卸商社街協同組合

ディレクション: インビジブル

プロジェクトメンバー: 家入健生(プロジェクトマネジメント)、今井俊介(アーティスト)、松野由夏(建築家)、林敬庸(大工)、山田悠(アーティスト)

写真撮影: 木暮伸也

編集: 市川照予

デザイン: 中西 要介、中澤 耕平(ロゴデザイン)、竹田 大純(ウェブサイト)

リライトプロジェクト/Relight Project

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Relight Project」は未来の生き方や人間のあり方を考えるプラットフォームを目指し、2015年4月から2018年3月までの3年間、東京都港区六本木周辺を中心に展開したアートプロジェクトです。

このアートプロジェクトでは、東日本大震災の発生から2日後の2011年3月13日に消灯した東京・六本木にあるパブリックアート『Counter Void』(作者:宮島達男)を、震災後の社会に生きる私たち一人ひとりの心に問いと気づきを生み出すシンボルとして、毎年3月11日から13日までの3日間限定で再点灯させる「Relight Days」を実施しました。また、2016年7月からは、『Counter Void』の制作コンセプトである生と死に向き合い、そこから新たな価値を創出する人を増やすべく、アーティストのヨーゼフ・ボイスが提唱した「社会彫刻」の概念をベースに「アートが持つ創造性や想像力を用いて、自らの生活や仕事に新たな価値をつくり続け、行動する人」を「社会彫刻家」と定義し、社会彫刻家の育成を行なう市民大学「Relight Committee」を開講してきました。

そして東日本大震災から7年が経ち、新たな形で東日本大震災以降の社会に向き合うことが必要であるということから、2018年3月をもってこのプロジェクトは終了しました。

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共催: 東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)

企画/運営: インビジブル

グラフィックデザイン: 長島りかこ(village)

ウェブデザイン: 藤本圭

写真撮影: 丸尾隆一

文化起業家/Cultural entrepreneur

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「事業を通じ、新たな価値を創出すると同時に文化を創りだしていく起業家」を「文化起業家」と定義しました。そこで、創業者支援を行なうStartup Hub Tokyoの企画の一環として、定期的に様々な事業領域で活躍する「文化起業家」を招聘し、事業内容や創業の経緯、事業の先に見据えるビジョンについて伺うトークセッションの企画・コーディネートを行なっています。

これまでの登壇者リスト(2018年12月現在/敬称略)

遠山正道(株式会社スマイルズ 代表取締役社長)、太下義之(三菱UFJリサーチ&コンサルティング 芸術・文化政策センター主席研究員/センター長)、ドミニク・チェン (株式会社ディヴィデュアル共同創業者/NPOコモンスフィア理事)、内田友紀(株式会社リ・パブリック共同代表 / 都市デザイナー)、金森香(ファッションブランド『シアタープロダクツ』プロデューサーNPO法人『ドリフターズ・インターナショナル』理事)、遠藤謙(株式会社Xiborg代表取締役社長)、上田渉(株式会社オトバンク代表取締役社長)、よしおかゆうみ(一般社団法人アジアジュニアゴルフ協会 思春期アスリートメンタルスクール主宰 心理サポーター 株式会社プライム・ヒル 教育部門代表)、綿江 彰禅(一般社団法人芸術と創造 代表理事)、山内 真里(公認会計士・税理士/公認会計士山内真理事務所代表)、芹沢 高志(P3 art and environment 代表)、中島 佑介(limArt 代表, TOKYO ART BOOK FAIR ディレクター)、田村 篤史(株式会社ツナグム  代表取締役)、福元 成武(株式会社TANK 代表取締役)、伊藤 悠(アイランドジャパン株式会社 代表取締役)、川﨑 仁美 (盆栽研究家)、アサダワタル(文化活動家・アーティスト、博士)、山口 陽平(トレイルヘッズ株式会社 代表取締役)、杉山豪州(株式会社ゴッディンガム 代表取締役)、会田大也(合同会社the paper 代表社員)、大高 健志(Motion Gallery代表 / popcorn共同代表)

クレジット

クライアント: 株式会社ツクリエ

モデレーター: 林曉甫(インビジブル)、菊池宏子(インビジブル)

写真撮影: 丸尾隆一