地震、津波、原発事故から14年。

一度、人が住めなくなった地域で、アートと暮らしが交わり新しいプロジェクトが生まれています。

あなたの知らない福島と、ぜひ出会いにきてください。

「FUKUSHIMA inVisible Journey」は、NPO法人インビジブルが福島県浜通り地域(以下、浜通り)で継続的に展開してきたアートプロジェクトの記録であり、東日本大震災と福島第一原発事故という未曽有の複合災害を経験したこの地の「今」を、多角的な視点から国内外へ発信する試みです。

プロジェクト概要

9つのプロジェクト紹介展示

NPO法人インビジブルが2018年から福島県浜通り地域で継続的に取り組んできた一連のアートプロジェクトの取り組みを紹介します。リサーチやワークショップを通して生まれた作品、アーティストと住民による共創の記録や各活動のアーカイブ写真と共に、放射性物質の除染作業を象徴するフレコンバックなど浜通りの日常風景の一部を展示します。会期中はインビジブルスタッフが在廊しご案内いたします。

主な紹介プロジェクト

「福島の今とこれからを語る」トークイベント

これまでに協働してきたアーティストや関係者とのトークイベントも開催。福島の美味しいものをご用意してお待ちしております。

この地に複雑に積層する「見えない課題」に対する実践を、遠く離れた地域で開くこと。それを手がかりに対話を重ねていくことで、「福島の経験」が私たちの日常と地続きであると改めて気づくはずです。

福岡会場

福島を伝える-inVisible Journeyをつくってみて-

12/12(金)19:00-20:30

土屋勇太

ブランディングデザイナー。本展のアートディレクションを務める。

福島県双葉町出身者が店主を務める「高崎のおかん」の店舗のブランディングや福島県南相馬市小高区に誕生したクラフトサケhaccobaのお酒の一部のラベルデザインも手がけている。インビジブルとは、葛尾100年プロジェックトをはじめ、月の下アートセンターのロゴデザイン等を協働。

嘉原妙

アートマネージャー。本展の編集を務める。宮島達男「時の海 - 東北」プロジェクトディレクター。月の下アートセンター運営メンバー。

《時の海 - 東北》美術館(仮称)の建設場所が福島県富岡町に決まったことをきっかけに本格的に福島県浜通りに関わり、福島と東京の2拠点生活を送る。

写真を撮るということ

12/13(土)19:00-20:30

岩波友紀

長野県生まれの写真家。新聞社写真部勤務時代に起こった東日本大震災をきっかけにフリーとなり、福島県に移住。人間の生きる理由、土地やモノに刻まれた記憶、などを制作の根底とし、震災と福島第一原発事故に関したテーマを中心に作品制作を続ける。国内外で多数展示され、入江泰吉記念写真賞やW ユージン・スミス賞などを受賞。

喜多村みか

1982年福岡県出身。東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻写真領域修了。様々な事象を介して、人間や芸術の在り方を自らに問い続け、また思索し続けるべく、写真を中心にひろく表現の探究を行う。長崎・広島をメインに撮影した「TOPOS」がVOCA展2019(上野の森美術館)にて大原美術館賞を受賞。2024年に拠点を東京から福岡に移す。一児の母。

地域の回復と表現

12/14(日)19:00-20:30

秋元菜々美

1998年、福島県富岡町夜の森出身。東日本大震災及び原発事故で中学一年生の時に被災する。いわき総合高校で演劇を始める。

2022年まで富岡町役場職員として従事し、その後フリーランスに転向。福島県浜通り地域を舞台に土地の時間を人々に喚起させるような作家の作品制作を支援する他、教育や観光に関わること、随筆も行う。

松崎宏史

株式会社Studio Kura代表。福岡県糸島市を拠点に、世界中の作家を招くアーティスト・イン・レジデンスを運営。地域と世界をアートで繋ぐ活動を続けている。2012年より2年に一度開催している「糸島国際芸術祭(糸島芸農)」実行委員長も務め、アートを通じた地域コミュニティの活性化に取り組んでいる。

京都会場

coming soon…

福岡会場

VIEWW

〒810-0022 福岡県福岡市中央区薬院4丁目3-2

マヌコーヒー ロースターズ クジラ店

〒810-0012 福岡県福岡市中央区白金1丁目18−28

期間
2025年12月12日(金)- 14日(日)

会期時間
10:00 - 19:00 
※営業時間は各会場HP等をご確認ください。

入場料
無料

 

京都会場

QUESTION

〒604-8006 京都府京都市中京区河原町通御池下る下丸屋町390ー2

期間
2026年1月28日(水)- 31日(土)

会期時間
10:00 - 19:00(最終日は18:00まで)
※営業時間は各会場HP等をご確認ください。

入場料
無料

 

主催

NPO法人インビジブル

「invisible to visible(見えないものを可視化する)」を理念に、2015年に創業。これまで全国各地でアートプロジェクトを通じた地域再生や教育、観光、コミュニティ形成などに携わる。現在は、福島と東京――東日本大震災と東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所事故による複合災害を経験した地域と、その出来事を語る上で避けては通れない日本の中心――を行き来しながら、アートプロジェクトを起点に見落とされた問いや状況に視線を向け、しなやかな社会・制度・コミュニティの可能性を模索するための事業に取り組んでいる。

特に福島でのアートプロジェクトは、作品の完成のみを目的とするのではなく、活動プロセスの中で日々の営みを新たな視点で見つめ直し、考え、試し、学び、思考し続けることで、この地域の未来を考える試みでもある。

インビジブルは、アートプロジェクトを起点に活力を生み出す事業に取り組み、この地域が「復興=元に戻すこと」の文脈を超え、「生きた学びの場」として国内外の人が訪れる地域となる可能性を模索し続けている。

アートディレクション

土屋勇太(HOUSAKUinc.)

ブランディングデザイナー。 山形県生まれ。東北芸術工科大学卒業後、デザイン会社を数社経て、HOUSAKUinc.設立。東京から山形を中心に、さまざまな地域で、ビジュアルコミュニケーションを活かしたブランディングや空間づくりを行う。2025年にNYエンパイアステイトビルにブランディングデザインした鮨屋beauuオープン。

編集

嘉原妙

アートマネージャー。兵庫県生まれ。京都芸術大学卒業。大阪市立大学大学院創造都市研究科修士課程修了。NPO法人BEPPU PROJECTでアートプロジェクトの運営に従事し、アーツカウンシル東京で芸術文化の中間支援事業を経て、2022年に独立。宮島達男「時の海 - 東北」プロジェクトディレクター、女子美術大学非常勤講師、「めとてラボ」プロジェクトマネージャーとして活動。

地域パートナー

福岡

桜井祐研究室(九州産業大学芸術学部)

編集者の桜井祐准教授が主宰。「媒介的実践としての編集的知」をテーマに、研究者・アーティスト・学生らと共に学際的なプロジェクトを展開。フィールドワークを通じて地域に埋もれた記憶や文化、見えにくい課題を掘り起こし、書籍・映像・Podcastなど多様なメディアで可視化の実践を行う。デザイン・編集・キュレーションを学ぶ学生たちが、アカデミズムと社会を接続する現場で実践的な学びを重ねている。

福岡

TISSUE Inc.

東京と福岡を拠点に2017年に設立。編集とデザインを広義に概念化し、さまざまな形で社会に関与していくことを旨とする。企業、行政、メディア、教育・研究機関、作家やアーティスト、伝統工芸や伝統文化などの多様な担い手と協働し、その価値を過去から未来を含む長い時間軸のなかで捉えながら、より遠くにボールを投げるように、未来の社会像をともに描くことを目指す。

京都

株式会社ツナグム

「人と人、人と場のつながりを紡ぐ」をミッションに、京都を拠点に活動する企画運営会社。京都移住計画を起点に、企業・大学・自治体との共創プロジェクトを通じて、生き方や働き方の選択肢を広げ、共に生きやすい社会づくりを目指している。京都会場のQUESTIONの運営にもコアパートナーとして参画。


※このWEBサイトは福島県「令和7年度ふるさと・きずな維持・再生支援事業」の補助金の交付を受けて作成しています。